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イノベーションと人間尊重、ピープルファーストの精神を忘れない

坂田副会長

これからの10年ということで、今から考えると、非常に厳しい10年になるだろうと予想できます。人々の暮らし方が変わってくるなかで、特に我々サービス業界でいえば、もともとの事業のあり方も考えてなくてはいけない。労働集約型の産業が多く、生産人口がこれから少なくなっていく中で、DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用することは既定路線になってくると思っています。

坂田副会長

さらに、これからはサービス業界を利用して頂くための付加価値をいかにつけるかが必要になってくるので、我々企業内労組として、しっかりと会社と労使共に考えていかなくてはならない。また、賃金が上がるように、所得が上がるような産業にもちろんしていかなくちゃいけないんですけど、そういった企業活動をしっかりやってもらって、団体交渉をして賃上げをしていく。そうしたサイクルにつなげていかなくてはいけないと思っております。

八野副会長

松浦会長、坂田副会長がおっしゃったことに私も賛成です。重要なのはイノベーションと人間尊重、ピープルファーストの精神をこの変革の時代に私たちは忘れてはいけない。進化なきものは生存しませんし、挑戦なき者は成長しないということが前提としてあるわけです。先ほど言ったピープルファーストということと、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)をどう見つめ直していくのかが労働組合にとって非常に重要。その軸をずらしてはいけないと思います。

八野副会長

それと、イノベーションに対する人的投資を労使でしっかり話し合って中期的にやっていく。現場を支える人材と、イノベーションを生み出していく人材とが両輪になって私たちの労働条件や企業の持続可能性に結びつけていく。これからの構造改革の中で重要なことは、やっぱり人であって、その中で忘れてはいけないものが「本質を捉える知」、それと「先頭に立つ勇気」、「他者を感じる力」。この3つの要素を私たちは心に刻んで、次の時代に結びつけていけたらなと思っています。

松浦会長

おそらく外食産業もそうだと思うんですけど、最後はやっぱり人材なんですね。

坂田副会長

そうですね。

松浦会長

どんなに技術を入れても最後は人材力だということは労使共有しておくことが大事ですね。